本日の納車はボクスター、全塗装ではありません。
事の始まりは、電話でした。
 
よそで修理したけどどうも仕上がりに納得がいかないので見て欲しい、との事。
そういう案件は余り気が進まないけどまずは見て見ましょうと言う事になり御来店いただきました。
車を見るとまだ真新しいボクスター、しかも修理したと言う箇所はぱっと見綺麗に仕上がっているではないですか。
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よくよく聞くとすかしてみると歪みがある、それがミラーに写って気になってしょうがない。さらにその状態まで行くのに三回のやり直しをしていると。
 
やり直しに付いてもお金をちゃんと払っているんだけど、なんだかクレーマーみたいな扱いになってきてとてももうお願いする気になれなくなったところへジャンクのホームいページを発見、ここならと思ってご来店されたと言う事でした。
 
で、その歪みと言うのは、正直車好きの人でも8割以上の人は気づかないぐらい、ジャンクでも普通に作業してこれぐらいの歪みならまあよしとするか、と言うレベル。これを一発で完璧に仕上げるのは結構ハードル高いと言うのが正直なところでした。私はそんなに自信家ではありませんからね。
 
そのあたりはよく説明して、ジャンクでその歪みまで意識して作業した上でまだ納得がいかなかったらあきらめてください、と言う話のもと作業を引き受けました。
 
実際作業に取り掛かると、歪みと言うのは通常手のひらで触って確認してそれを直していくのですが、それが手で触ってみてもわからない(汗)
 
どうしたらわかるかと言うと、艶のある状態ですかしてみるしかないわけですが、下地作業を始めるとペーパーを当ててしまいますから艶がなくなってしまいます。そうすると事前に確認したところを、この作業方法な歪みが残らないと信じて(笑)作業をするしかありません。
 
なるべく見えるように塗らしたり、溶剤をかけたりほぼ艶の出るくらいの状態まで磨いたりして確認はしていますが、正直確認しきれないです。
 
なので、塗装をするまでドキドキです、普段神頼みなんて非科学的な事しても一緒だ、なんて言っている私ですが、今回ばかりは祈るしかない(笑)
 
そして塗装、何とか良いレベルで出来たと思いましたが、念のため組み付け前にお客さんに確認に来て頂きました。
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”川瀬さん、完璧だよ~、ありがとね~”
 
と言って頂きました。
 
世の中いろんな人がいます、大雑把な人もいれば、細かい事が気になる人もいます。できない事はできないのですがチャレンジする事はできます。
 
中には自分の限界を超える事への要求には怒り出したり、お客さんをクレーマー扱いしたりするお店もありますが、冷静に判断して、自分のできることを明示して、リスクも説明した上でお客様がやると言う判断なら全力でチャレンジする、そしてそれに見合った対価を頂くと言うのが理想だと思います。
今回はその理想に近い仕事が出来た気がしてちょっと嬉しいです。